DHL、航空貨物拠点の成田で『IATA CEIVファーマ』再認証を取得
プレスリリース: 2020 年11 月25 日

- DHL グローバルフォワーディングジャパンが、ライフサイエンス・ヘルスケアの輸送における最高水準 のサービスの提供により、IATA から再認証を取得
- 航空貨物市場のリーダーであるDHL は、品質保証への取り組みにより、複雑な輸送において地位を 確立
- IATA 認定のDHL ライフサイエンス・スペシャリスト研修プログラムのトレーニングを受けた優秀な 人材による取り扱い
ドイツポストDHL グループにおいて航空・海上輸送を担うDHL グローバルフォワーデ ィングは、成田の航空貨物拠点において、IATA(国際航空運送協会)が策定した医薬品輸送における国際 品質認証である『IATA CEIV ファーマ』※1 の再認証を取得しました。CEIV ファーマは、コンプライアンスを 順守したネットワークにおいて、統一されたプロセスのもと、高品質のサービスを保証します。
DHL グローバルフォワーディングの北アジア南太平洋地区CEO およびDHL グローバルフォワーディング ジャパン株式会社 代表取締役社長のチャールスカウフマン(Charles Kaufmann)は、次のように述べていま す。「今年は、ワクチンのロジスティクスが大きな課題となっており、当然のことながら、ライフサイエンス・ヘ ルスケア貨物のサプライチェーン基準の精査が強化されています。日本のライフサイエンス・ヘルスケア業 界のお客様のため、ロジスティクスリーダーとして、最高水準の維持を約束する上でも、成田カーゴセンター (航空貨物拠点)において、『IATA CEIV ファーマ』の再認証を取得できたことを喜ばしく思います。」
DHL グローバルフォワーディングのネットワーク&品質担当グローバルヘッド、温度管理ソリューション担当 のニーナハインツ(Nina Heinz)は次のように述べています。「ライフサイエンス・ヘルスケア業界全般におい て、特に製品の輸送や保管に関する規制や要件は、着実に増加してきました。DHL は長年の間、業界の アイデアとイノベーションのリーダーである一方、常に改善の余地があることを認識しています。『IATA CEIV ファーマ』の再認証を取得したことにより、当社が常にサービス品質を向上させることに重点を置いており、 温度変化に敏感な製品の輸送において、信頼のおけるパートナーであることを示しています。」
DHL は医薬品業界の規制強化に伴う需要に適切に応えるため、IATA による継続的な取り組みに、積極的 に協力をしてきました。航空貨物業界における標準化されたアプローチであるCEIV ファーマの再認証によ り、生産性、正確性、信頼性が向上すると同時に、必要なすべての分野においてコンプライアンスを維持し ています。2016 年に医薬品ロジスティクスの水準を高めるため、世界のDHL 各拠点で『IATA CEIV ファー マ』の認証を開始しました。そして、第三者機関による独立した監査と従業員向けの現場研修を実施し、成 田の航空貨物拠点DHL GxP(適正 x 基準)は、品質ラベルの更新を成し遂げました。これにより、DHL グロ ーバルフォワーディングは、医薬品輸送や保管の品質は更に向上し、標準以上のサービスを提供していま す。成田のGxP 施設は、580 ㎡が2~8℃、1,000 ㎡が15~25℃での管理が可能です。
ライフサイエンス・ヘルスケア業界のリーダーとして、お客様や規制当局の期待に応えるために世界中の社 員に、重要な教育を実施しています。専門的なトレーニングプログラムを実施することにより、世界中の主要 なGxP 施設においてIATA の基準が大幅に適用されました。CIF 認定ライフサイエンス・スペシャリスト研修 (CLSS)プログラムでは、専門業界の知識を深めるための学習や必須のトレーニング、包括的なカリキュラ ムを実施しています。他拠点の温度管理施設と同様に、ライフサイエンス・ヘルスケア貨物の取り扱いに従 事する全ての従業員は、トレーニング課程を修了し、ライフサイエンス・スペシャリストとして認定されていま す。これにより温度変化に敏感な貨物には細心の注意を払い、業界基準に準拠した高品質のサービスを保 証します。
世界中の各拠点にてIATA は、Temperature Control Regulations (TCR), 欧州連合(EU)、世界保健機関 (WHO)、規制機関が定めるGDP (Good Distribution Practices)ガイドラインに準じているかを検査していま す。
DHL は世界中のネットワークを活用し、Air GxP の拠点において、輸送時間や温度管理に注意を要する航 空貨物を対象とした幅広いサービスを基に、シームレスな温度管理と可視性を提供し、ライフサイエンス・ヘ ルスケア業界のロジスティクスソリューションにおいてマーケットリーダーの地位を確立しています。このほど、 DHL グローバルにおいて、ワクチンと医薬品の安定したサプライチェーンの確保と、新型コロナウイルスの さらなる蔓延に対応するため、温度変化に非常に敏感なワクチンの効果的な輸送と管理方法に関するホワ イトペーパーを発表しました。
ホワイトペーパーの全文は、下記からお読みいただけます。
https://www.dhl.com/jp-en/home/insights-and-innovation/thought-leadership/white-papers/delivering-pandemic-resilience.html
※1IATA(国際航空運送協会)が策定した医薬品の航空輸送に関する品質認証制度。世界各国で異なる医薬品の保管・ 輸送基準(GDP)を包括した高い基準を定めている。