DHLエクスプレス、今後のB2B Eコマースの成長に関する研究報告書(ホワイトペーパー)を発表
プレスリリース 2021年4月6日
- ホワイトペーパーでは、B2Bのオンライン市場が2027年までに70%増加し、20.9兆ドルになると予測(2019年は12.2兆ドル)
- 新型コロナウイルス感染拡大により、デジタルトランスフォーメーションがさらに促進され、B2CだけでなくB2B Eコマースの成長が大幅に加速すると予測
- DHLエクスプレスは、2020年通期で過去最高業績を達成(EBIT 27億ユーロ、昨年対比34.9%増)
「世界的なシャットダウンの時でさえ、グローバリゼーションは、デジタル化と国際貿易に支えられ、回復力を示しています」と、DHLエクスプレスのジョン ピアソンCEOは述べています。
「このトレンドが、今まで以上に多くの消費者をオンラインショッピングへシフトさせています。新型コロナウイルスは、これまでにないほどオンライン化を加速し、グローバルマーケットプレイスで商品を販売する企業が急増しています。Eコマースとグローバルロジスティクスは、国境を超えて経済を支え、私たちのお客様の多くが直面している新型コロナウイルスの影響を軽減する役割を果たしています」。
コロナ禍を通して促進されるEコマースの伸び
「特に中国を除くアジアパシフィックにおける2020年の11月と12月のピーク月の貨物ボリュームは、昨年比で17.3%の伸びがありました。この伸びはより活動的なシッパーと顧客あたりの支出が21%増加したことによるものです。この2か月だけでもB2C貨物は65%増加しており、特にコンシューマーテクノロジー製品やファッションアパレルが最も貢献しました」と、DHLエクスプレス アジアパシフィックのCEOケン リーは述べています。「この衰えを見せないボリュームの急増は、オンラインショッピングと国境を越えた配送需要の伸びを明確に示しており、ロジスティクスサービス企業は、消費者ニーズを満たし対応するために敏捷であり続けることが重要であることを意味します」。
デジタル化と消費者の購買行動の変化により成長したのは、B2C Eコマースだけではありません。パンデミック前の2019年には、B2B Eコマースサイトやマーケットプレイスにおける世界の売上高はすでに18.2%の増加を見せ、12.2兆ドル*1に達しており、B2Cセクターの市場規模を上回っていました。新型コロナウイルスによるデジタル化の加速を受け、このグローバルB2B Eコマース市場は2027年までに20.9兆ドルに達する*2と見られています。
B2Bセクターの今後の予測は、ここ数年のB2C Eコマースの大幅な増加にすでに表れています。DHLエクスプレスは、特にホリデーピークシーズン(イースターやクリスマスなど)や、メガショッピングデー(ブラックフライデー、サイバーマンデーなど)に高い成長率を実現しました。DHLエクスプレスのネットワークにおける2020年のB2C Eコマースの合計貨物量は、前年比で約40%増加しました。
このポジティブなビジネスの進展は、当社の2020年通期の業績にも表れています。売上高191億ユーロ(昨年対比+11.9%)と、営業利益27億ユーロ(同+34.9%)で、ドイツポストDHLグループのエクスプレス部門としては過去50年で最高の業績でした。ワールドワイドなネットワークと幅広い産業に広がるサービスでDHLエクスプレスは急速に発展する流通に対応することができました。さらに、220以上の国と地域で展開していることで、消費者や企業を繋ぎ、新型コロナウイルス禍でも世界中で貿易の実現を果たしてきました。
DHLエクスプレスは、お客様の需要にお応えしつづけるために投資をしています
2020年、DHLエクスプレスは4億8,400万件の貨物を地球上で配達しました。貨物量としては1日あたり前年比で約9%増えています。このネットワークの急増を吸収するために、DHLエクスプレスは、最新鋭施設や仕分け能力の増強(2013年比+65%)、新たな従業員の雇用(昨年対比1万人増)、そして新たな貨物機の追加(昨年比+20機)などのために、年間10億ユーロ以上の投資を続けています。これに関連して、DHLエクスプレスはボーイング社のB777ワイドボディの貨物機を8機購入し、スマートリンクス・マルタ航空とのパートナーシップにより2機のエアバスA321を追加しています。これらの対応で、DHLエクスプレスは、世界中のお客様のグローバルEコマースのブームによるベネフィットを確かなものにしています。