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DHL、新型コロナウィルスワクチンの累計輸送数が10億回分に到達

プレスリリース:  シンガポール、2021年9月16日

  • 2020年12月より累計10億回分のワクチンを160ヶ国以上に輸送し、新型コロナウィルス対策に貢献
  • ·様々なサプライチェーンを円滑に管理・実行
  • 将来の健康危機を特定し予防するためにはプランニングが不可欠

コロナウィルス感染症は今世紀最大の世界的な健康危機となっており、各国政府、NGO、公的機関は感染抑制、ワクチン接種の加速、早期の経済回復に力を注いできました。2020年12月に世界中で新型コロナウィルスワクチンの接種が開始されて以来、DHLは10億回分以上のワクチンを160ヶ国以上に安全に配送し、ワクチン接種の世界展開において大きな役割を果たしてきました。

「緊急事態にあったこの9ヶ月間を振り返ってみると、コールドチェーンの中断やセキュリティ上の問題を生じさせることなく複数のサプライチェーンをシームレスに管理・実行し、与えられた役割を果たすことができたことを誇りに思っています。DHLは複数のサプライチェーンをまたいで輸送を実施し、一部の国では直接配送も行っています。厳密な温度管理を要するワクチン、付属品や検査キットを輸送するにあたり、信頼性の高い専用のサービスを短期間で立ち上げました。「人々をつなぎ、よりよい生活を実現する」という当社の目的に沿って、私たちは今後もコールドチェーンのインフラ、世界規模のレジリエントなネットワーク、そして医薬品物流の深い知識と経験を生かして取り組んでいきます。」とDHLのチーフコマーシャルオフィサーのKatja Buschは述べています。

世界規模のワクチン接種は、新型コロナウィルスとの戦いにおいて極めて大きな力を発揮し、さらなる変異株の発生を防ぐためにも不可欠です。高い免疫保有率を達成するためには、2021年末までに世界全体で約100億回分のワクチンが必要であるとされており、できるだけ多くの人が接種を受けられるようにするために、それを確実に世界各地へ届けていく必要があります。多様で複雑な構成のサプライチェーンを管理するだけでなく、厳しい温度要件を満たすことが、物流面での主な課題となっています。

「DHLの強みは、ヘルスケアに関する専門知識に加え、高度な輸送ネットワークをすでに有していたことで、それが迅速な対応を可能にしました。ワクチン輸送には、最先端のGPS温度トラッカーを備えた特別な保冷容器を使用し、一貫した温度維持と輸送状況の完全な可視化を実現しています。」とDHLカスタマーソリューションズ&イノベーションのライフサイエンス&ヘルスケア担当プレジデントのClaudia Roaは述べています。

DHLグループでは、DHLグローバルフォワーディングとDHLエクスプレスが、欧州等の出荷地からアジア太平洋、南米、欧州各国へのワクチン輸送を担っており、DHLサプライチェーンがドイツ国内の複数の州においてワクチンの保管と配送を行っています。

「重要なワクチンをアジア太平洋地域の各国に届けるという任務を任せられていることを非常に誇りに思っています。できるだけ多くの人々にワクチンを届けることができるよう、弊社のスペシャリストたちは安全で迅速なワクチン輸送のためにたゆまぬ努力を続けています。」とDHLカスタマーソリューションズ&イノベーション・アジア太平洋地域のライフサイエンス&ヘルスケアヘッドであるLeonora Limは語っています。

将来に向けた不可欠な備え

DHLのホワイトペーパー「Revisiting Pandemic Resilience」でも述べられているように、新型コロナウィルスの流行拡大を受けて増強された物流のインフラとキャパシティは、今後も維持していく必要があります。なぜなら、(再)感染者数を低く抑え、変異株の発生速度を鈍化させるためには、今後も毎年さらに70~90億回分のワクチンが必要になるためです。

今後への備えとして非常に重要なのは、積極的な連携や協力体制、世界規模の警報システムの拡充、総合的な感染症予防策、的を絞った研究開発投資等を通じて、健康危機を早期に特定し防止することです。DHLは、戦略的な準備態勢の整備と対応の迅速化のために、ウィルスの抑制策および対処策(例えば、デジタル接触追跡、国家備蓄等)を拡大し制度化することも提言しています。医療体制(診断、治療、ワクチン接種)を迅速に整備するために、政府や業界は常時稼働可能な製造体制、研究、製造、調達計画を維持し、各国での対応能力を強化していく必要があります。