人種や言語、宗教、文化、ライフスタイルや価値観の違いなど、世界は多様性に満ちています。
ドールコレクターだったマーラ・ブライアンは、「人形の世界に多様性が欠けている」と感じ起業を決意します。「ダークスキンでアフロヘア、ライトブラウンでカーリーヘアの人形など、自分の容姿に近く共感できる美しい人形を持つことで、女の子たちの自尊心を高められるような製品を作りたい」そんな想いで日々人形を作り続けています。
ペン先の卸売りを生業にした祖父から続く、文具商の三代目。筆記具にこだわる下町の店。そう聞けば、誰もが気難しい店主を想像するかもしれない。しかし、職人気質の頑固さや、デジタルの波に抗うような焦燥感は、広瀬氏からは一切感じられない。むしろ真逆の印象だ。柔和な表情と、穏やかな語り口は、「カキモリ」の世界観そのものだ。
「『カキモリ』の店名の由来は、たのしく書く人、「書き人」という意味から来ています。ですから筆記具でも、すごくラグジュアリーなものや、マニアックな品揃えではなく、興味のない人でも気軽に来店して、『久しぶりに、ちょっと書いてみたいな』という気持ちになってもらえるような品揃えを目指しています」。
まるでカフェかブティックを思わせる外観に、天井の高い開放的な店内。商品は、独特な丸みを帯びたインクボトルや、素材にこだわった紙やペン。それぞれが、思わず触れたくなる魅力を持っている。そして、不思議と何か書いてみたくなる衝動に利き手をくすぐられる。