熱烈なファンの心をつかんで離さない”プロレス”。 コロナ禍でも、世界中に広がるプロレスファンの心を繋いでいるのは国際エクスプレスと、ひとりの館長の情熱だった。
国内外に様々なファン。その熱量は国境を越えて伝わってくる。
ペン先の卸売りを生業にした祖父から続く、文具商の三代目。筆記具にこだわる下町の店。そう聞けば、誰もが気難しい店主を想像するかもしれない。しかし、職人気質の頑固さや、デジタルの波に抗うような焦燥感は、広瀬氏からは一切感じられない。むしろ真逆の印象だ。柔和な表情と、穏やかな語り口は、「カキモリ」の世界観そのものだ。
「『カキモリ』の店名の由来は、たのしく書く人、「書き人」という意味から来ています。ですから筆記具でも、すごくラグジュアリーなものや、マニアックな品揃えではなく、興味のない人でも気軽に来店して、『久しぶりに、ちょっと書いてみたいな』という気持ちになってもらえるような品揃えを目指しています」。
まるでカフェかブティックを思わせる外観に、天井の高い開放的な店内。商品は、独特な丸みを帯びたインクボトルや、素材にこだわった紙やペン。それぞれが、思わず触れたくなる魅力を持っている。そして、不思議と何か書いてみたくなる衝動に利き手をくすぐられる。
闘道館館長の泉氏はこう語る。「国内外様々なファンの方がいて、遠くの方ほど距離に比例した熱量を感じることがあります。ある時は有名レスラーの実物のマスクを入荷した際、イタリアの記者からいきなり電話でのお問合せが入ったり、またメキシコの方からはプロレスに関連したイベントへ出店する機会をいただけるようなことがありました」
海外からの熱いご要望へ発送でお応えできない状況がとても歯がゆかった。
2020年、突然の新型コロナウイルス禍により、同社へは強烈なインパクトが2つの姿で現れた。1つは訪日観光客の激減。プロレスグッズのメッカとまで業界内では認知されている同社店舗へは従来海外のプロレスファンが多く来店していたが、それは叶わず現在は来店される顧客数は限定的だ。2つ目は郵便事業社の輸送サービスの停止だ。プロレスマスクや中古雑誌等は海外のプロレスファンの間で人気が高い。
泉氏によると、元々リピート購入いただく方が多かったが、スマートフォンの普及による闘道館WEBサイトへのアクセス増に連動し、海外からの発注数の継続的な増加に大きな手応えを感じていた。しかし海外発送手段が無くなり、海外からの熱いご要望へお応えできない状況がとても歯がゆかった。
返送発生件数を最少化。 専任の営業担当者に気軽に相談できることが心強い。
しかしDHLではオンラインツールで各国の住所データ形式があらかじめ連携されているため、最初から正しいデータを入力するフレームが出来上がっている。更に購入者側の国にも支店があり、現地にてカスタマーサービス、または同社ドライバーから必要に応じて購入者へコンタクトし、可能な限りで配送を完了さることがグローバルスタンダードとして定義されている。
「何かわからないことや聞いてみたいことがあるときに担当営業の方へ気軽に相談でき、また海外への調整もサポートいただけて心強いです」(泉氏)。
送る、届ける、 繋がる、絆になる
「20年もの間支えてくれた世界中のお客様には感謝しかありません。通販を通して海外のファンとの繋がりを持つことができ、今では絆さえ感じています。今後もそんな世界中のプロレスファンの信頼に応える安定的な輸送サービス維持、そして次のステップとしてデータ連携を通した発送業務簡素化の実現等、DHLへの期待のカウント数は3つに収まりません」(泉氏)
株式会社我流事典
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