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小口混載貨物の海上輸送のルールとは?


税関で不正確な書類を提示すると、さまざまな遅れが生じることがあります。また、古い規則や規制に則れば、思わぬ追加コストが発生する危険性があります。小口混載貨物(LCL)の海上輸送を始める前に、あなたの知識を確認してみましょう

LCL(小口混載貨物)の海上輸送では、厳格な規則の遵守が求められます。お客様の荷物と航路に応じた適切な書類が必要であり、政府の規制を遵守しながら各国の税金や関税を支払う必要もあります。さらに、安全な梱包を行い、リスクを軽減する必要もあります。

この記事では、これら すべて の問題を順番に取り上げながら、LCL輸送の規則の概要を紹介します。フルコンテナ輸送(FCL)や航空輸送の規則については既にご存知かと思いますが、これらの異なる輸送形態とは多くの共通点があります。 特に、 コンプライアンスを遵守することは、あらゆる 輸送過程を円滑にすることでしょう。

LCLの書類について知っておくべきこととは?


小口混載貨物を含むすべての荷物の輸出入時には、適切な書類を当局に提示する必要があります。LCL輸送に必要な書類のリストは、 輸送する貨物の種類と 発着地という2つの要素によって異なります。

LCL貨物を通関させるためには、いずれの場合でも、次のような重要な書類を提出する必要があります。

  • コマーシャルインボイス
  • パッキングリスト
  • 船荷証券
  • 輸出入税関申告書
  • 原産地証明書(必要な場合)
     

自社にとっての財務上の責任と要件は何ですか?

すべての輸送方法と同様に、LCLでは、さまざまな組織によって課される費用の責任を負うことになります。発着地によっては、LCL貨物が保管される倉庫や、港湾施設でのLCL貨物の積み込みや輸送を担当する組織から費用を請求される可能性があります。また、政府が課す税金や関税を支払わなければならない場合もあります。常に 透明性を求めるなら、信頼に値するコスト構造と各費用の明確な一覧を持つ評判の良いフレイトフォワーダーを探してください。

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LCLにはすべての国が対応していますか?


LCL貨物は、どの国にも発送できますが、いくつか条件があります。第一に、フレイトフォワーダーにすべての国への発送が 可能 かどうか、確認する必要があります。たとえば、DHL Global Forwardingでは、180以上の国と地域(世界のほぼすべての国)に拠点を持ち、45,000以上の異なる倉庫間でLCL貨物を輸送しています。第二に、現在クリミア、キューバ、イラン、北朝鮮、シリアを含む高リスク国や制裁対象国にLCL貨物を輸送できるフレイトフォワーダーはまずないことに留意してください。
 

すべての政府規制に準拠するにはどうすればよいでしょうか?

LCL貨物の出発国、積み替え国、および仕向国において適用されるすべての法律と規制を完全に遵守したいと思われるかもしれません。しかし、法律が変わらずにいることはまずないため、要件の変更に対応するのは容易ではありません。 そこで、お客様のターゲットとする国において頻繁にLCLビジネスを行い、すべての従業員、代理店、サプライヤーが最新の要件を満たしていることを保証する、経験豊かなフレイトフォワーダーの知恵を借りることは理にかなっています。

貨物の安全性に関する規則にはどのようなものがありますか?


LCL貨物の安全性は、荷物の梱包の仕方から始まります。正しく梱包されないと、商品が 損傷 したり、コンテナを共有する他の貨物に損傷を与えたりする可能性があります。お客様の責任として、特定の貨物に最適な梱包材を選択し、貨物を安全かつ航海に耐えられる状態にする必要があります。DHL Global Forwardingは、LCL貨物専門の梱包施設、資材、サービスを提供してお客様をサポートいたします。

国際輸送で、特にオーストラリアやニュージーランドにクレートに入ったLCL貨物を持ち込む際に、このクレートと荷物に対して燻蒸消毒を要求されることがあります。これは、荷物と輸送用木材に入り込んで密航しようとする外国の昆虫から、国内の森林と野生生物の生息環境を守ることを意図するものです。

特大サイズの貨物がある場合には、フレイトフォワーダーが、LCLの発着地の倉庫やコンテナ輸送ステーション(CFS)でこの荷物を扱えるか確認する必要があります。このような場合も、予定外の支出を避けるため、またこの種の貨物に追加料金を支払う必要があるかどうかを知るために、事前に調査しておくようにしましょう。

LCL貨物が 目的地に到着すると、輸入荷受人は貨物の安全性について責任を負います。 

貨物に保険を掛ける必要はありますか?

LCL輸送においては、貨物保険への加入は義務ではありませんが、強くお勧めしています。どの輸送形態においても必ず何らかのリスクはありますが、海上で大きな事故が発生すれば、大惨事につながる可能性があります。 荷送人に貨物保険が必要である理由については、DHL Global Forwardingが提供する簡潔なガイドがその背景について説明しています。

フレイトフォワーダーやキャリアの保険契約の標準的な賠償責任条項では、なんとか業者側の過失を証明できたとしても、補償額は通常、物品の商業的価値を大きく下回ります。これは、補償金の計算が国際基準に基づいているためです。もちろん、賠償請求ごとに異なりますが、ある海上輸送の賠償請求において、保険に加入していない場合の補償と、加入している場合の補償との間に大きな隔たりがあることを説明しました。その差は、7,980米ドル対70,000米ドルでした。 詳細については、こちらのDHL Global Forwardingの記事「 どのようにリスクを低減できるか」で説明しています。

気候変動による地震、津波、洪水などのリスクの高まりや、万一災害が発生した場合の損失額を考慮すれば、保険契約は十分に有益であると判断されることでしょう。

危険物に対しては特別なルールがありますか?

一般的には、  LCL で危険物(DG)を輸送することは可能ですが、同じコンテナ内に混載するのを避けるべき種類の荷物があります。たとえば、花火とマッチは良い組み合わせとは言えません。また、仕向地によっては、危険物を受け入れていない国や、特定の認可を受けた貨物しか受け入れない国もある点にご注意ください。詳細については、フレイトフォワーダーにご相談ください。

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